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全学女子校友会「紫蘭会」が発足しました
2023.10.5

全学女子校友会「紫蘭会」は、令和5年9月30日(土)の「東北大学116周年ホームカミングデー ~女子大生誕生110周年・文系女子大生誕生100周年記念式典・記念プログラム」において、正式発足の報告を行いました。

発足にあたり、発起人で初代会長の奥山恵美子氏は「東北大学に女子大生が初めて誕生して110年という素晴らしい節目の時に、ご関係の皆様とご一緒に「紫蘭会」という新しい同窓会発足のご報告ができ、大変嬉しく思います。黒田チカ・丹下ウメ・牧田らくの入学から、今に至るまでの110年を歩んできた沢山の女性の学生・卒業生たちの活躍を発信していくことは、私たちのひとつの務めだと思っております。」と決意を述べられました。
また、同じく発起人(チーフ・サポーター)の白川由利枝氏は「紫蘭会が私たちの心のよりどころとなり、一輪一輪が互いに切磋琢磨し、支え合い、知恵と経験を共有しながら、誰もが自分らしく生きられる社会をつくる原動力になって行くことを願います。」と発足に関しての思いを語っていただきました。

 

(左から)紫蘭会会長の奥山恵美子氏、発起人(チーフ・サポーター)の白川由利枝氏

 
発足の報告と併せて「紫蘭会」のロゴが発表されました。
ロゴは、黒田チカ・丹下ウメ・牧田らく を象徴する3輪の紫蘭が、寄り添うように咲く様子をグラフィックデザインで表現され、末広がりを想起させる連続した文様は、未来永劫の繁栄と広がる校友の仲間を象徴して作られました。

「紫蘭会」ロゴ

 

「紫蘭会」は、校友女子であればどなたでもご参加いただけます。今後さらに活動を充実させていきたいと考えておりますので、皆様のご理解と温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

なお、「紫蘭会」発足に際し、多方面で活躍している本学卒業生の内館牧子氏(脚本家)、栃谷恵理子氏(パナソニック インダストリー株式会社人事戦略統括部長)、横向慶子氏(新潟食料農業大学教授)の3名よりメッセージを頂戴しました。

 

内館 牧子(うちだて まきこ)さま/脚本家
2006年 文学研究科修了

私は大相撲における「土俵という結界」について学ぶために、大学院で宗教学を専攻しました。50代の社会人でしたから、単位や課題に多少の忖度があるものと思っていましたが、まるでありません。座学もフィールドワークもレポートもテストも、ビシバシです。
ついに仕事を三年間やめ、研究室に寝袋を持ち込みました。あの頃、共に寝袋を並べ、助け合った女子学生たちが今、社会で活躍しています。それを聞くたびに、みんなで川内から見た夜明けの空が甦ります。
今から110年も前に、東北帝国大学は女子学生三人に門戸を開きました。大正7年の封建社会を考えますと、三人もその家族も、どれほど多くをはね返す決意だったでしょう。入学許可の英断を下した本学もです。
紫蘭会にはそのDNAを、杜の都から後世へとつなげる力が潜んでいます。私も紫蘭の一輪であることを誇らしく思います。

 

 

栃谷 恵理子(とちたに えりこ)さま/パナソニック インダストリー株式会社 人事戦略統括部長
1990年 文学部卒業(社会学科行動科学専攻)

東北大学女子校友組織「紫蘭会」発足、心からお慶び申し上げます。110年前に日本初の女子大学生が東北大学において誕生したこと、これまで全く認識しておりませんでしたが、その3名の勇気や志があったからこそ、今私たちが、自分らしく学び、働き、そして生きることを享受できることに繋がっているのだと、改めて感慨深く感じています。その3名の入学を許可した大学の卒業生として、私たちが繋がることで、よりよい社会に何か少しでも貢献することができれば、その3名の志が次代に繋がっていくのではと思います。
「紫蘭会」が同窓生の拠り所となり、その基盤となりますこと、期待しております。

 

 

横向 慶子(よこむかい よしこ)さま/キリンビール株式会社を経て新潟食料農業大学食料産業学部教授
1984年農学部卒業、1986年農学研究科修了

東北大学全学女子校友会「紫蘭会」発足おめでとうございます。
私は東北大学農学部修士課程を1986年に修了しキリンビールに入社して37年間、午後の紅茶の開発、米国留学などの機会を経て、現在は新潟食料農業大学食料産業学部で教職についている横向慶子と申します。
男女雇用機会均等法元年で社会に出たことで、目の前にあることをひたすら駆け抜けて参りました。性別、世代、出身国を越えて得意分野を伸ばすことでネットワークが広がったように思います。「紫蘭会」の発足で新しい出会いやコラボレーションの機会が拡大し、一人一人の創造性や個性が伸びて、多岐な分野での活躍が大学の一層の発展につながることを期待しています。