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インタビュー

超高速への挑戦 新たな超音速旅客機の研究開発

大林 茂(おおばやし しげる)

東北大学流体科学研究所

先生がこれまで研究をなさっていて最も喜び・やりがいを感じたのは、どのようなときでしょうか。

私たちの研究の基本は、「流れ」のコンピュータシミュレーションを行うことです。本来目には見えないその計算結果を、美しい図にうまくまとめることができるとうれしいですね。また、超音速機にはいろいろな難問があって、実験機の作成に向けて、それを一つ一つ乗り越えていくのもやりがいがあります。今年(2008年)は、我々も協力した国産旅客機MRJの事業化が決まりました。完成した機体を見るのが今から楽しみです。

先生がこれまで研究をなさっていて最も苦労・苦心なさったのは、どのような点でしょうか。

コンピュータが計算しているので、我々は楽なように見えます。でも、本当に大規模な計算をするには気力と体力が必要です。プログラムの作成や計算の準備に細心の注意を払い、途中経過を確認しながら何週間、何ヶ月もかかる計算を終え、さらに出てきた大量のデータをまとめなければなりません。学生の頃は、コンピュータの空きに合わせて徹夜の連続になり、駅で倒れたこともありました。(今は、会議が多くて大変かな。。。)

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