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インタビュー

公式への挑戦 科学を支える数学の研究

小谷 元子(こたに もとこ)

東北大学大学院理学研究科

先生がこれまで研究をなさっていて最も喜び・やりがいを感じたのは、どのようなときでしょうか。

人の気がつかないような奇妙な予想をたて、それが正しいことが示せたときです。ある公式の意味を考えていたのですが、自然な説明を思いつき、計算をしたところするすると解けて予想どおりにうまく解決できたときは、とてもうれしくて、まわりの人にふれて回りたいような気持でした。別のときに、全く由来の違う2つの現象の間の関係を見つけ、自分でも気にいった結果になりました。

先生がこれまで研究をなさっていて最も苦労・苦心なさったのは、どのような点でしょう

解けそうなのだけれどどうしても解けない、解決の方向が見いだせないのに、頭から問題が離れず、手も足もでないのにあきらめられないという状態になることがあります。自分が正しい方向に向かっているかわからない不安な気持ちを抑えながら、建設的に作業をすすめる心の鍛錬は難しく、この年になってもうまくできません。

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