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インタビュー

教師像の原型の論証 教員養成史の研究

水原 克敏(みずはら かつとし)

東北大学大学院教育学研究科

先生がこれまで研究をなさっていて最も喜び・やりがいを感じたのは、どのようなときでしょうか。

卒論から修士論文を書き、ドクターに入って学会発表をしましたが、全然通じませんでした。それから2年間、学会発表に価するだけの論証の方法が見つからないで苦しみましたが、3年次になってようやく発見しました。私はこれだ!と確信が持てました。学位論文を仕上げた時も嬉しかったですが、それ以上に、自分の学説が学会誌に掲載されたということが、研究者としての道を歩むことができるという自信になり、本当に嬉しかったです。

先生がこれまで研究をなさっていて最も苦労・苦心なさったのは、どのような点でしょうか。

博士学位論文「近代日本教員養成の確立過程に関する研究」では、日本の教師像の原型が、明治30年頃までに教育勅語の原則に則る仕方で「教育者精神主義」として確立したことを証明しました。しかし、その結論は容易には掴むことができませんでした。教員養成の歴史を詳細に説明しましたが、どう総括したらいいのか、その結論の目途が長い間立てられませんでした。これが最も苦労したことで、今でも時々その不安を思い出します。

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