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インタビュー

自己ベストへ、ともに頑張る軌跡

最も優秀な成績を収めた運動部の団体に贈られる東北大学の黒川杯は、23年度に水泳部にもたらされました。練習はスポーツクラブのプールを借りるため時間制限があったり、さらに震災によって練習不足にもなるなどの苦難を乗り越えて、北部地区国公立大会での優勝などの栄光を手にした水泳部。その活躍ぶりを大嶽前主将と堀川前主務にあれこれ尋ねてみました。

水泳部

東北大学水泳部前主将 東北大学工学部4年 大嶽 文秀/東北大学水泳部前主務 東北大学工学部4年 堀川 喬平

泳げない時の筋トレが、記録を後押し

水泳部は、上級者からビギナーまで、技術レベルがいろいろな学生が集まり、現在は、部員数約40名程度です。大学構内の屋外プールは練習できる期間が限られるため、仙台市内のスポーツクラブの屋内プールを借りています。練習は、週4回、時間は21時30分~23時30分の2時間。コーチは居ないので、自主活動が基本です。
2010年9月に恒例の役員総入れ替えとなり、自分が主将を担うことになりました。それまで少し戦績が低迷気味でしたので、ここ一番、部内の雰囲気を変えようと具体的な目標を掲げました。それが、「北部地区国公立の優勝」と「七大戦(全国七大学総合体育大会)での最下位脱出」の2つでした。練習時間が限られるので、練習メニューを工夫し、皆で取り組むことにしました。
ところが、東日本大震災が発生し、練習していたプールが一時使用できなくなり、あせりました。それで、筋トレに力を入れたのです。やっと泳げるようになった時に、筋トレ効果が意識できて、良い雰囲気で北部大会を迎えることができました。
7月の第26回北部地区国公立大会では、男子が総合優勝。全ての種目で点をつなぎ、優勝杯を部員全員で勝ち取ったことは、部の主将を務めさせてもらっている僕にとって最高の喜びでした。(大嶽前主将・談)

人と人の和、部全体の和が生み出す力。

大会の表彰式では、大嶽主将と二人で前に出て優勝杯をもらって、自分たちの陣地に帰った時、迎えてくれた皆のものすごく喜ぶ姿は今も忘れられません。大会に出場した部員の頑張りだけでなく、マネージャーや他の部員、先輩の皆さんの応援があってこそ、栄光を手にできたのだと確信しました。
主務の役目を担ったことで、内面的にも充実できました。主務の役割は、部の運営や会計、大学への報告はもとより、遠征のための届け出、交通・宿泊の手配、また大会の主幹校になれば、会場設営、審判や宿泊施設の確保など、やることが山積しています。一人の力ではできなくとも、皆に手伝ってもらって役割分担をして、ようやくこなしていけるのです。人と人との和、部全体の和をとって、互いに力を合わせて部を盛り立てていく。優勝という成果も、こうした皆の協力の先にあったのだと痛感しています。
学業に主務の任務と選手としての練習が重なるので、決してラクではありません。でも、時間の使い方が巧くなり、集中力もハンパじゃなくなりましたね(笑)。(堀川前主務・談)

「考える水泳」を実践して、前進して欲しい。

3歳の時から水泳を始めて、中学から競泳に参加するようになりました。僕にとっては水泳は生活の一部です。「泳ぐ」は「ゴハンを食べる」のと同じ感覚の中にあります。それは、堀川君も同じだと思います。
部員の皆さんは、それぞれ自己ベストをめざして記録を伸ばしていきたいし、互いにライバルである一方、一緒に励まし合って前に進む仲間でもあります。所属学部や出身地、考え方などが違っていても、「水泳」を通して垣根を越えて付き合えるので、すごく楽しいし、やりがいもあります。
震災も、皆で乗り越えることでいい経験になりました。何しろ、「泳ぐ」ことについてよく考えて取り組むようになり、その結果が優勝や七大戦での男子総合5位の成績につながったと思います。これからも、皆が考え、同じ方向に向かって協力し合い、努力を重ねて欲しいと願っています。(大嶽前主将・談)

●プロフィール
昭和24年に創部し、今年で63年目になりました。現在部員40名ほどで、主に北部学生選手権、北部地区国公立大学選手権、七大戦、全国国公立大学選手権など年間10ほどの大会に参加しています。昨年は、北部地区国公立大学選手権で男子総合優勝を果たしました。●平成23年度黒川杯受賞